ブルースカーニバル
何の理由もなく。ただ何となく・・・
ふいに、30年前の思い出が蘇ってきた。
「やつだ。」
「アルバート・コリンズだ。」
そして、“Blues”の思い出が蘇ってきたのだ。
ただただ、やるせない日々を送っていた、ある日、情報誌で「ブルースカーニバル」の文字が目にとまった。
「今日やんけ,ライブ?」
どんなライブか、誰がでるのか?(“Blues”のライブというのはわかっていたが・・・)
そもそも、あの頃は特に“Blues”ファンでもなかったし、ギター小僧でもなかった。
淀川をはさんだ対岸の町「枚方パーク」(今でいうところの「ヒラパー」)で行われた“ブルース・カーニバル”だ。(そこの野外音楽堂みたいなところ)
赤と白の縞模様の京阪バスに乗り込み、高槻から枚方まで30分ぐらい。
子供頃、親によく連れてってもらった「枚方パーク」(僕らの頃は、「ヒラパー」ではなかったが、秋には「菊人形展」にもよく行った。)
そこの、野外音楽堂みたいなところで、そのイベントはあったのだ。
チケットも買ってなかった僕は、チケット売り場の窓口に並んでいたところ、
前にいた見知らぬ兄ィちゃんが、
「ブルースやろ?チケットいらん?」
すわ、ダフ屋かと思ったが、
「ツレがこれへんようになったから、やるわ。」
「えッ?」
「金はいらんよ。あんたブルースファンやろ?」
いまさら、いきあたりばったりの似非ブルースファンとも言えず。
「ありがとう! ほな、もうとく(もらっておく)わ!」
と、こころよく頂戴いたしました。
ラッキー!
当時、ライブとかコンサートは今みたいに高くなく、
3000円~5000円位やったと思う。
それでも、当時のおこづかいのことを思えばラッキーやったし、
外タレのライブやし。
入場して、芝生のところに寝そべって聴いていたら、
先程のチケットくれた兄ィちゃんらが来たので、
僕は会場で売られていた「ミラービール」を、
「チケットもうたんで・・・」といって、
差し入れた。
その後も、その兄ィちゃんらともつるむことなく。
舞台に上がるミュージシャン達の演奏を聴いていた。
前座は確か「KING SIZE」というハードコアなバンドやったと思う。
その次に「憂歌団」やった。
僕はあんまり旨くは感じないそのアメリカンビール「ミラー」を何杯か飲んだ。
「ちぇっ、薄いやないかぁ。」(ちょっと苦め、でも嫌いじゃなかった。)
(その頃は、アメリカンビールの「バドワイザー」が全盛で、
僕は「クアーズ」派だった。)
そう、ここで、
聴いたんやっけ!
当時の出演リストがないので、正確なことはわからんけど、
多くの“Blues”ファンのブログ等にはそう書かれてある。
http://babisan.blog.eonet.jp/blues/2004/12/post-e2e5.html
http://ilovemusic.exblog.jp/5545277/
http://ameblo.jp/stoopdown39/entry-11803177343.html
尚、その当時ソウソウたるミュージシャン・“Blues”マン達が来ていた。
同カーニバルで来日した主なアーティストは、バディ・ガイ、オーティス・ラッシュ、アルバート・コリンズ、B.B.キング、ルーファス・トーマス、クラレンス・ゲイトマウス"・ブラウン ドクター・ジョン、アール・キング&ジョニー・アダムス、アルバート・キング、オーティス・クレイなど。
当時の東京の日比谷野外音楽堂でのリストを見ると
どうやら、第3回の頃から聴いていたようだ。
しかし、いつしか終わってしまった・・・
最近の“野外フェス”(ライブ+アウトドア感覚?)
もええけど・・・
あの時の“枚方パーク”での“ブルース・カーニバル”のゆるい感じがよかったなぁ~(オーディエンスもむちゃくちゃ多いわけでもなく、ちょうどええ感じ。)
芝生の後の柵では、
孔雀(クジャク)が羽を広げて鳴いてましたわぁ~。
時代は変わっていくよねぇ~。
と、
「僕とブルースと枚方パークとミラービール」
の思い出
でした。
ちゃうかぁ!
(笑)